3学期制の学校なら、そろそろ2学期も終わります。子どもとのボタンのかけ違いで、2学期くらいには剣呑な雰囲気になるものです。
ただ、さいきんの学級経営は、かつてなく難しくなってきています。それを児童・生徒の消費者化という人もいますが、それだけとも思えません。あと、学級崩壊の定義もまちまちです。
学級崩壊は、ゆるすぎてなる場合もあれば、しめつけすぎてなる場合もあります。
私の知人はもともと荒れた学級でしめつけすぎてしまったようです。
そして、学級崩壊と学校全体から認定されると、さらに教員を追いこむことになります。
そんな学級は、授業中、空き時間のある教員がずっと補助で入ることになります。
さいきんは授業のサポートの先生も多いので、教室に補助が入るのが珍しくはないのですが、 学級経営ほどその教え方が確立されていないサービス業もめずらしく、その教員その教員でスタイルがまったくちがいます。ようは、厳しくて授業に注文をつけてくる先生が入ってきたときは、授業のやり方を変えなくてはならなくなります。
いれかわりたちかわり、いろんな教員がはいってきて、中にはごていねいに管理職に「あのクラスはあれがヘンだ、これがヘンだ。担任の指導がなってない」と報告するのです。
こうして学級崩壊したクラスの教員は、さらに追いこまれることになってしまいます。
「もっとおさえつけなければ。もっと厳しくしなくては。もっと整然とした学級経営をしなくては。 」
こうして、大人の事情を見透かした子どもたちの心は、さらに離れていってしまいます。
少なくともこのクラスの子どもたちが嫌悪するのは、意味もなく押さえつけられてきたことなのだから。
悪循環です。
学級崩壊をした原因を、もっと真摯に分析した方がいいと思うのですが、客観視する余裕は現場にはありません。なんとか年度末までぎりぎりの状態で持たせます。場合によっては療養休暇に入ります。最悪の場合は退職。
保護者たちからの不信の目とプレッシャーも、日に日に大きくなります。場合によっては教育委員会からのマークもつきます。
先生たちのいちばんの不安の原因は、他の先生たちからの目です。先生どうしがもっと温かい目で助け合えればいいのですけれど・・・。
知人の先生が年度末まで無事やり過ごせますように。